故郷を想う夏の日・本興寺 [静岡県を散策]
今年は、お盆の帰省を新型コロナの影響もあって自粛した人が多かったように思います。毎年の恒例行事として行われる里帰りも儘ならない状況は辛いものですね。今回も人混みや高温状態の日中を避けて静かな湖西市の「本興寺」へと出掛けて来ました。
鷲津地区にある常霊山・本興寺は湖西市の中では有名な寺です。春の桜、秋の紅葉の頃、境内は四季折々の自然に溢れています。創建は1383年(南北朝時代)であり宗派は法華宗になります。なお山門は愛知県豊橋市の吉田城の大手門の寄進のようです。
山門と同時に目を引くのが茅葺の本堂です。こちらは1552年建立のものとなり、訪れた時、堂内からお経が聞こえていたのですが、通常は外からのお参りとなります。周囲の杉林からは蝉の鳴き声、日差しを遮るような鐘楼付近では幾分の涼しさを感じました。
夏、お盆の時期は亡くなった人達や故郷のことを想う時期でもあります。ふと、そんな事を考えながら参道を歩いていると、夏風に揺れる鮮やかな青紅葉が見えました。進む季節の中、葉が染まる頃には世の中が落ち着いていることを願う一時でありました。
~終わり。。。
2020-08-19 22:00
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